517

2/4昼 血は立ったまま眠っている

自分で申し込んだ分は華麗に落選したけれど、お友達のおかげで1公演見ることができました(ありがたや〜)。1公演のみ、メモなしなのでたいしたことは書けません&間違いも多々あると思いますが自分のために感想を残しておきます。ネタバレ含むのでご注意を!
と思って書き出したけど、過去最高にまとまりのないものになってしまったwwwあらすじ、役者個々に対する感想、その場で思ったことなどがぐちゃぐちゃです。書いてるうちにどんどん考え出しちゃいまして・・・そして自分がこの舞台を好きなのか、そうじゃないのかさえもうわからない。嫌いではないけれど、何回みてもたぶん感想は変わらないような・・・この時代のリアルを知らない私には理解できない部分の多い舞台なのかなぁということにしておきます(逃)←そんなこと言ったらほとんどの舞台を理解できないじゃん!

  • 前方・通路側の席。通路を使う演出が多く、すぐ横で役者さんが演技するとか、多少気まずくて困る><近すぎて顔見れないよ(笑)
  • 何もセットのない舞台。奥の扉(搬入口)が開かれ、ふつーに通行人や自販機補充のお兄さんの姿が見える・・・けっこう長い時間で寒かった(笑)夜公演や雪の日も開けられるのかなぁ?
  • 外から赤い大きな旗をもった数人がだぁぁぁぁー!と走りこんでくる。「革命だー!」と叫んでたような気もするけど、それは帝劇と記憶混ざってるかも(おい)しばらく赤い旗をぶんぶん振り回して革命を象徴するイメージ。
  • 馬2頭(2人で1頭担当)がぐるぐる走る、どうやら競走馬のよう。あ、裏が競馬場なんですね。
  • 舞台上手に床屋(闇市で儲けを企む人たち)、中央に公衆トイレ、下手にトラックとベッド(灰男&良のいる倉庫)のセットが続々と運ばれてくる。ほぉー、こんなの初めて見たわ。バイクが走った後のガソリンの臭いが漂う。2つの日常をつなぐのが公衆トイレってことなのかなぁ、とぼんやり思ってみたり。
  • 明るくなると下手階段にギターを抱えて歌う人。ぎゃー!!!!ミチロウじゃないですかぁぁぁ!!!(ミチロウさんのことはWikiしてみてください、笑)まさかこんな場所で、こんな近くで、こんな穏やかな雰囲気のミチロウさんに会えるとは、本当にびっくりした!
  • いちおう原作を先に読んでおいたけど、歌詞を読んでも全然イメージできなかったものがミチロウの歌で、すごくすんなり入ってきた〜「電柱にも壁にも血は流れてて、それらはみんな、血は立ったまま眠っている」(ニュアンス)うぉー、なんかすごくミチロウっぽいぃぃぃ><と思ったら、曲はミチロウさん自作なんですね(パンフ読んだ)!
  • って最初のミチロウでこんなにテンションあがってすみません・・・
  • ネコを公衆トイレに流しちゃう床屋の息子。原作を読んだときも感じたけど、この子供が全編にわたって一番不気味だったなぁ、私は。年齢設定もよくわかんない・・・中学生1〜2年?
  • タバコを吸うミチロウ、床屋の息子もタバコを吸おうと火をつける。わぁぁぁ、今度はタバコの臭いが漂う〜妙にリアルだわ。
  • 床屋場面(床屋セットがちょい前にでて上手が明るくなる)、天井からは自殺した男がぶらさがってる(ひょえぇ)。それが特に珍しいものではなく、逆に弔ってあげましょ〜とドンちゃん騒ぎ。死者を弔うには灰を満たした杯で・・・って別に灰男に繋がる言葉ではないのかな。
  • 倉庫場面(トラックが前に出て下手が明るくなる)。ベッドの上に座る良(ごおくん)、トラックの荷台に灰男(窪塚)。良の第一声が「僕ねぇ」でぎゃぁぁぁ><僕!僕もかわいいが“ねぇ”が!!このたった一言の台詞で、良がどんなキャラかわかっちゃうのがすごい。
  • 窪塚のスタイルが素晴らしくよくて、本気で今までみた人間の中で一番頭が小さいんじゃないかなぁ(ちなみにその前の一番は20年近く前に見たあんあん専属モデルだった甲田まやこさん)。そして“キレイ”という言葉がぴったりくることに驚いた〜姿カタチもだけど、声もキレイだな、と思ったんですよね。そしてパンフを読んでさらにびっくり。「お客さんも、衣食住のために決して必要なものではないのに、お金を払って劇場に集う。だからこそ、僕らは毎日、どこまでも本気で取り組まなければいけない」ですってよ!!!この言葉を発せられる人なら、これからも芸能の世界で大丈夫なんじゃないかなぁ・・・
  • 灰男を見上げる良の目がキラキラしてるぅぅぅ><憧れてます!!!オーラが全身から出てる。でも気に入ってもらえる成果が挙げられなくて傷心・・・
  • 床屋周辺の人たち。あの女優さんたちのムチ打ち治療中、みたいな衣装は何を表現してるんだろうなぁ。一人の女優さんがほんとのほんとに骨と皮しかない体型で、なんと言っていいのか・・・ちょっと怖くて目を背けたくなる感じ。全く存じ上げなかったのですがあの小さい2人も俳優さんでした>私信。葉っぱ役の女優さんが良かったなぁ〜チンピラ仲間に入っているけど、自分を含めどこかみんなを軽蔑してるように感じられたあの冷たい目にぞくっとしましたわ。
  • ドラマー役の人も背高くてスタイルいいな〜と思ってたらモデル出身なんですね、納得。常に前を肌蹴ていてワイルドでございました(笑)
  • りんご闇市の話をもってくる人(そばかす)、言っちゃ悪いけどこの人だけ、どうも台詞が聞き取れなくてちょいイラッとしました・・・原作を読んでなかったら、話がわからなくなりそう。
  • 闇市の仲間に入れてもらえない床屋さん。なんで入れてもらえないんだろ?素朴な疑問。床屋さんは“信用される”ことにこだわりがあったようだけど(床屋になった理由=のどに剃刀を当ててることができる=その人から信用されてる)逆に信用されてないってこと?
  • 床屋の息子、1年前の切符を大事に持ってたのはなぜ?そしてそれをミチロウにあげちゃうのはどーして?・・・もしかして、この子が本当の意味で革命起こしたの?告発によって自分の今までの人生を壊したのかなぁ・・・とか考え出すとキリがない。
  • 夏見登場。寺島さんが登場するたびに、ひっじょーに良い香りがしたんですが!「夏見は〜」と自分の名前で自分を呼んじゃう18歳の詩人、浮世離れしてる感じを寺島さんからとても感じました。
  • トラックの上でりんごをかじりながら話す良と夏見。あれ、このりんごって・・・闇市の失敗も意味してるの?
  • 闇市は失敗、情報を漏らしたのは自分のとーちゃんだと告げる床屋の息子、リンチだー!となる人たち。
  • 夏見の出現で変わっていく灰男、雑誌記者から持ち込まれる怪しい話(ダイナマイト)
  • うむむ・・・良とIZOさんがかなり重なって見えるぜよ・・・
  • 雑誌記者にそそのかされる良。故郷にもちゃんと報道が行き届くか気にする良。
  • やると決めて、トラックの上でポーズする良はコンサートのごおくんだった!どことなく不安げな目をしてた良から、鋭い目力を持つごおくんだった!きゃー!!
  • セットがすっきり片付けられてる
  • ミチロウさんの歌がー!ここのなんかきゃーきゃー叫んでるやつ良かったなぁ・・・
  • 椅子に縛られリンチされて床屋、あわわ><
  • 皆が去ったあとやってくる床屋の息子。縄をほどいてくれと頼むとーちゃんの頼みを拒否、こうなることをずっと望んでたんだ!と。でも最後は泣きながら後ろから抱きしめるんだよね・・・
  • 雑誌記者にそそのかされ、待ち伏せして灰男を撃つ良。でも合図で撃ったのは姉の夏見。ぎゃー、寺島さんがちょうど通路に降りる階段のところで首をのけぞらしてるぅぅぅ、頭に血がのぼっちゃう><
  • と思ったらすぐに抱き上げにくる良(よかったー)はっ!良が近いwww
  • 怒る灰男、ちっさくなって土下座する良がやっぱりIZOさん思い出す・・・(泣)医者を呼べ!と言われ駆け出す良。
  • 倒れてる夏見にちゅーする灰男、だから近いんだってwww窪塚の横顔に見惚れるwww口元がもぞもぞしてるwwwと思ったら離れる2人の口には赤いリボン?するする夏見の口から出てきてこあい。離れてもずーっと繋がってる2人なの?灰男が夏見の片腕を持って引きずりつつはける。これもこわい。
  • 舞台下手に公衆トイレ。駆け込んでくる女3人。刑務所に入るためにどうやら皆でデパート強盗したらしい。捕まるためにやったのに逃げてしまった女たち、男たちはあっさり捕まった。でも逃げないで捕まるのは卑怯、男はずるい!やっぱり葉っぱかっこいいなー。
  • 灰男はダイナマイトでテロを決意。一緒に連れて行って欲しいと頼む良を拒む灰男。拒まれたけど灰男が元に戻って良は嬉しかったのかなぁ。ホントは元に戻ったんじゃなくて、全然違うものになったのだと思うのだけど・・・このあたりは夏見の言ってた話と重なる?
  • 刑務所っぽくない刑務所?結局、男も女もここに収容された模様。なぜに保険の外交員?ここにはなんの制約もありません、みたいなことを言う。扉も開放されている、と。でもセットは黒い電線のようなものが何本も張り巡らされている。歌舞伎では“黒は見えないものするのが暗黙の了解”なので、もしかしてこれもそうなのかなー。見えない何かで実はもう捕らえられてる人たちってこと?
  • 舞台上手に公衆トイレ。耳をふさいで、灰男がダイナマイトを爆発させる音を待っている良。雑誌記者が来て、そんなことは起こらない、ダイナマイトは偽だから。利用されたことを悟った(のか?疑問)良のもとへ押し寄せるたくさんの記者。
  • 刑務所?通路へ降りる階段でぶつぶつ新聞を読み続ける靴紐屋、ついてる男の話やねずみの集団自殺の話。すごくざわざわしてるカンジ。
  • 良や新聞記者のいるトイレの上に最初にあった首吊り死体。良に自殺を示唆する記者たち。ささっと高いところへ登るごおくん、さすがの身軽さだわ〜
  • 死体に話しかける良。海はフランス語で女性名詞、そして自由も・・・女性名詞だ!ボクは自由に恋していたんだ!(ほほ〜なるほど)
  • するはずのない爆発音。くずれおちる良、とまどう記者たち。
  • 一瞬だけ爆発音に気をとられるも、騒ぎ続けるチンピラたち。最初と同じように舞台奥の搬入口の扉が開き、外が見える。闇市の話を持ち込んだそばかすがまたもうけ話があると。次は銀行強盗だ!で、静かに扉から外へ出ていく人たち・・・

と、まぁこんなカンジでした。最後は特にあんまりわかんなかったなぁ・・・首吊り死体の意味するものもよくわかんない。ところが、それでもなんだか面白かったんですよね、不思議なことに。面白い、というか観たあとに思ったよりも嫌なカンジは残らない、という方が合ってるか。ごおくんのことあまりふれてないけど、ごおくんは出来て当たり前の人なので、わざわざ凄かったのぉぉぉ><!と言う必要がないんですよねぇ。高い期待値にそのままキッチリ応えてくれる人でした!贅沢を言えば、今度は違う種類の役柄で見てみたいなぁ・・・と思いました。純粋で、尊敬する人に気に入られたいという部分がIZOさんと重なってしまって、見てて痛々しく思えてつらかったです。