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Born from an egg on a mountain top

空気を読まず、先に6月歌舞伎鑑賞教室「華果西遊記」について、自分のためのメモ。国立劇場はやっぱり素晴らしい!B席でも花道のすっぽんまで完璧に見えるってお得。そして今回はほぼどセンターかつ前列席が空きだったので見晴らしが良かった!

歌舞伎のみかた
市 川 笑三郎
市 川 春 猿

トーク上手のお二人による、初心者のための歌舞伎解説。いや〜、ギリギリで間に合って本当に良かった。笑いを織り交ぜての説明はおもしろくてわかりやすかったです。内容を思い出してみると・・・(注意:私の記憶なので、正しいとは限りません)

○誰もいない、何のセットもない回り舞台&せりが豪快に動いて、おぉぉーとなる。なにもないとこんな感じなんですね〜。これ見ただけでテンションあっぷ。ぐるりと一周したところで、セリから笑三郎さん、すっぽんから春猿さんの登場〜2人とも普通(女形じゃないという意味で)の姿です。

○歌舞伎の「歌」=音
 ・鳴り物、ここでは太鼓の音を解説。雨をあらわす音、雷の音などなど。おどろおどろしいものをあらわす音=ドロ。
 ・義太夫(ぎだゆう)
 ・常磐津(ときわず)
 両方浄瑠璃の一種で、義太夫は上手上段、台詞に近い。常磐津はより歌に近い感じで、上手下段に登場。

○歌舞伎の「舞」=舞い、動作
 ・常磐津の演奏が多い
 ・春猿さんがモデルで女形の説明。下半身→つまさきをつける、ひざをつける(内股になる)、上半身→肩甲骨を内へ引き寄せる→いかった肩を下げる(なで肩になる)、はす向きに立つ→肩幅を小さく見せる。女形の化粧しなくても、春猿さんはとてもキレイでしたー!女形=女らしさの追及だそうです。

○歌舞伎の「伎」=わざ、演技
 ・見得=映像でいえば“ズームアップ”の効果。観客の視線を集める。
 ・欠かせないのがツケ、打つ人をツケ打ち。(上手で木をたたく人)効果音。
 ・小道具などを扱う人=後見。
 ・歌舞伎のルール→黒は見えないもの。
 ・後見がいろいろな小物をつけている黒い棒=さしがね。さしがねを操って小道具を動かす(例:蝶)
 ・さしがねにバレーボールつけて、観客とバレーボールするお二人。もちろん後見が操ります。

ほかにもいろいろあったんだけど・・・忘れちゃった。笑三郎春猿コンビ、さいこー!

華果西遊記
  第一場 西梁国智籌殿の場
  第二場 雲中の場
  第三場 盤糸嶺山頂の場
  孫悟空           市 川 右 近
  猪八戒           市 川 猿 弥
  沙悟浄           市 川 弘太郎  
  芙蓉実は妹蜘蛛の精  市 川 春 猿  
  女王実は姉蜘蛛の精  市 川 笑三郎  
  玄奘三蔵法師       市 川 笑 也  ほか

コンパクトに1時間にまとめた初心者向けの演目なので、非常に見やすくて、動きも派手なものが多くて楽しかったです。とくにセンター上段から見た立ち回りは、フォーメーションが美しくて、ちょっと今井さんのわーるずういんぐを思い出した(笑)右近さんは身が軽いですねー。孫悟空が術を使って分身する場面は、ちびっこがたくさん孫悟空の姿で、飛んだり跳ねたり踊ったり、かわいかった!猿之助歌舞伎は衣装が豪華&演出が派手で好きだわー、ほら、私はじゃにーず好きだから(笑)

来月の歌舞伎鑑賞教室も楽しみだなー。

そだ、思い出した。
孫悟空が如意棒を華麗にぐるぐるして、技を見せてくれるのですが、それを見て、あ〜いのっちも昔、舞台でごくうやったなぁ〜と思い出しましたよぅ!イノハラさんの如意棒使いも華麗だったんだよなぁ・・・SAY YOU KIDSでしたっけ?と、なんでもジャニと関連づけてしまう悪い癖ですね。